この日は7時前に起きて朝食を取り、早めにパルテノン神殿へ向かいます。自分は前回もパルテノン神殿を訪れていますが、奥様はアテネ初訪問ですし、スケールの大きい遺跡なのでまた再訪したいと思っていました。(翌年実現するとは思ってもいませんでしたが)

ローマンアゴラ

神殿まで行く途中に、前回は素通りをしたローマンアゴラに入ってみました。ここの入り口で、アクロポリス遺跡群の共通チケットをゲットしたことが、この後の運命の分かれ道となりました。

ローマンアゴラは紀元前1〜2世紀のアゴラで、市場兼集会場の役割だったとのことです。

石柱が多く並んでいます。かつてはどのような建物だったのでしょうか。

誰もいないパルテノン神殿

パルテノン神殿はローマンアゴラの目の前にあり、アクロポリスの丘を登ります。神殿の入り口まで来てみると、チケットブースが開くのを待つ人だかりが出来ていました。ここに来て知ったのが、本日はギリシャの総選挙のためローマンアゴラを除いて開門時間が2時間遅れるとのことでした。

遺跡関係者でも投票できるような計らいなのかもしれませんが、観光客にとっては大迷惑で、パルテノン神殿にはチケットを求める大行列ができています。

すでにローマンアゴラで共通チケットを購入していた我々は、そのままゲートの前で開門を待っていました。開門と同時にダッシュで駆け上がります。

いつも観光客でごった返していますが、ガラーンとしたいるパルテノン神殿です。

 

アクロポリスの丘からは、アテネ市街を一望できます。

神殿の建物をよく見ると、細かいレリーフが施されています。

アクロポリスの丘は、雑多な工事現場という感じです。これをどう復元していくのでしょうか。。

雑多にパーツが並べられていますが、元のパーツだったのか、復元済みのパーツかわかりません...。

元のパーツと復元パーツが、良い感じに溶け込んでいる気がします。

こちらはエレクティオン。少女像をの柱が特徴的です。

神殿の入り口付近は、観光客でごったがえしていました。

古代アゴラ

柱廊がある古代アゴラへ。横切る近代的な電車と、壁に描かれた落書きが残念な感じです。

「演台」とのことです。

柱廊は、気持ちが良いくらい直線的な建物です。

博物館にもなっています。

2世紀ごろの教会の復元。

 壁画は17世紀ごろのもののようです。

テセウス神殿。アテネでもっとも原形を残している神殿です。内部は、立ち入り禁止になっていました。

こちらもレリーフが細かいです。

シンタグマ広場

この後は、一旦宿で休んでからお出掛けしました。国会議事堂もあるシンタグマ広場周辺が、現代のアテネの政治の中心となっています。総選挙の各陣営のブースがあり、メディアがインタビューや中継を行っていました。夜はこの広場に支持者が集まり、候補者が勝利宣言をしている様子がテレビで放映されていました。

シンタグマ駅の地下には、オープンミュージアムがあります。発掘された遺跡がそのままの形で展示されていますので、是非立ち寄って見て下さい。

夜のパルテノン神殿周辺

パルテノン神殿は日没後にライトアップされていて、神殿の大理石が綺麗に照らし出されています。撮影をしたローマンアゴラ周辺は特に危険を感じることはありませんでしたが、やはり夜の時間帯は気をつけましょう。