魔女の宅急便のモデル ドゥブロヴニク旧市街

ドゥブロヴニクは、魔女の宅急便のモデルとも言われた場所。ドゥブロヴニク旧市街を上空から眺めるのには、スルジ山から見るのがベストです。アドリア海の蒼い海とと、オレンジ屋根の家々が旧市街地とのコントラストを望むことができます。

スルジ山には徒歩またはロープウェイで登ることができます。市街地やピレ門のバス停から少し歩いたところに乗り場があります。1往復用が100クローナで、2往復用チケット(150クローナ)も売っています。自分は、夜景も見たかったので、2往復チケットを購入しました。ロープウェイは昼間は混雑するので、早めに行くがのが良さそうです。

徐々に上に上がると、旧市街地がギュギュっと城壁に囲まれているのが分かります。後ほど紹介しますが、この城壁は目の前から見ると、かなり威圧感があります。

山頂にやってきました。

紺碧のアドリア海と、城壁に囲まれているの旧市街。本当に美しい場所です。

パノラマで撮影すると、こんな感じです。

紛争の爪痕を残すスルジ山頂

ユーミンの音楽に乗って「魔女の宅急便」を想像しているとなんとも平和な世界ですが、実際ドゥブロヴニクは旧ユーゴスラビア崩壊による紛争で、7ヶ月間もの間包囲され、砲撃去れていました。

このスルジ山からも砲撃され、多くの市民が犠牲となりました。街中を歩く分には、傷跡を目の当たりにすることはすく兄のですが、このスルジ山に登ると、その紛争の激しさを窺い知ることができます。山頂には、独立博物館もあり、この街の暗い過去を知る事になる場所です。

スルジ山を登ってきたロープウェイも破壊されました。復活したのもつい最近となります。

武器なども展示されています。

砲撃により火の手が上がるドゥブロヴニク市街地。

ナポレオンが贈ったと言われる十字架も、復元されたものでした。

ロープウェイで、再び市街地へ戻り、街歩きをします。

ドゥブロヴニクの特徴は、旧市街地をぐるっと周囲約2キロの城壁が囲っているという点。高さが最高25mもあるという重厚な建築物です。現在は遊歩道として観光客に開放されています。高さがあるため、まるで空中散歩をしているかのような気分になります。

かつては周囲からの敵の侵入を守った城壁。時代が変わり他のヨーロッパの都市では城壁撤去されたものの、この街はその城壁を残していたからこそ、紛争の被害も最小限に抑えられたのかもしれません。歴史的建造物としては引き続き残してもらいたいですが、今後そのような使われ方がないことを願っても止みません。

上り下りも多く、暑い日は歩くのが大変なので早い時間に行くことをオススメします。入り口は3箇所くらいあるので、別に1周する必要はありません。城壁の北側の方が、オレンジの屋根が連なる街並みを良く撮れます。雰囲気を出すために衛兵などが居てもよかったのですが、残念ながらそのような格好をしている人は居ませんでした。

この写真が分かりやすいですが、結構上り下りがキツかったです。

オレンジの屋根と青い海が、本当に美しい場所です。

要塞も何カ所かあります。ここから敵の様子を覗いながら、何かあったときに攻撃していた分けですね。

要塞の上に上がると、さらに、高い位置からドゥブロヴニクの街並みを見る事ができます。

噴水の前にも来ました。

ぐるりと一周します。

こちらは旧港。ここから出るのは遊覧船くらいで、ドゥブロヴニクの現在の港は別の場所にあります。

この高低差。日本だったら、自殺防止の柵でも作られていることでしょう...。ようやく1周してきて、下に降りました。いい運動になりました。

城壁を空中散歩をした後は、城壁の中を歩きます。

この街には、山からの海に走る通りと、それらを横断するプラツァ通りという目抜き通りとがあります。街の中でも高低差があり、坂の街いった感じです。プラツァ通りにはカフェやレストラン、お土産屋が並んでいて、多くの観光客で賑わっています。ただゴテゴテの観光地という感じではなく、景観が守られていて歩いていて気持ちが良い通りです。

街中に、宮殿や総督邸、教会や修道院などが観光スポットが点在しています。どれも歴史は古く、歴史に浸れる場所でした。

しばらく歩くと、青空市場に出会いました。野菜や名物のラベンダーを使ったお土産などを売っていました。

ドゥブロヴニクの家は、オレンジの屋根、クリーム色のレンガの壁、緑の窓枠が特徴的です。陽射しが強いからか、窓もやや小さ目です。

噴水の前では、観光客がまったりとくつろいでいます。お隣のフランシスコ会修道院には、ヨーロッパでも3番目に古いという薬局があり、当時の薬の瓶などが、そのまま大量に保存されていました。1391年に開局したとのことです。当時の医学・薬学はどんな感じだったのでしょうか...。

民族博物館などもあります。

ピレ門を抜けると、また別の要塞があります。ちょうどシーカヤックの発着場にもなっていました。

こうして街を離れて見ると、城壁内にもかなり高低差があることが分かります。

こちらは城壁の外。空港を初めとするドゥブロヴニク各地へ発着するバス停があります。またホテルやホステル等も多くある場所です。城壁の中にも宿泊施設がありますが、安く抑えたいのであれば、こちらの方が良いかと思います。

アドリア海に沈む夕陽

買っておいた2往復目のチケットを使い、夕暮れの時間帯に再びロープウェイでスルジ山に登りました。ちょうど良い時間だったんどえ、アドリア海に沈む夕陽が綺麗に見え...るかと思っていたのですが、太陽が沈むのは街のはるか西。雲も多くてちょっと残念でした。

ドゥブロヴニクの夜景

しばらくすると、街には明かりが灯りはじめます。

こちらは別の日にロープウェイに登らずに、少し離れた場所から旧市街を撮ってみました。

ドゥブロヴニクの夜の街並み

ドゥブロヴニクに来た際には、ぜひ賑やかな夜の街も楽しみたいところです。城壁や建物が上品にライトアップされています。

旧港も綺麗でした。レストランもあるので、雰囲気たっぷりかと思います。

プラツァ通りに出てみました。夜でも人通りが多くあります。お土産屋さんも夜遅くまでやっています。治安に関しては、まったく問題なく、不安や危険を感じたことはありませんでした。もちろん、自己責任ですが。

雨で少し湿った石畳の通り。

 

猫が多いのもドゥブロヴニクの特徴です。 

ドゥブロヴニクは坂の街でもあります。とても味のある街灯です。

ドゥブロヴニクのレストラン

ドゥブロヴニクの食事と言えば、やはりシーフード。一人では到底食べきれない量でサーブされるので、何人かで行った方が良いでしょう。この時は、たまたま知り合った日本人と食事を共にしてシェアをしました。どのシーフードも日本人に合う味なので、安心して食べることができるかと思います。

ドゥブロヴニクのレストランの開店時間は、たいてい19時からです。シーズンによっては予約なしでは断られたり、行列が出来ているところもあるので、どうしても食べたメニューがある場合は事前に予約することをオススメします。

レストランはプラツァ通りだけではなく、裏の通りにも何カ所かあります。たまたまかもしれませんが、どの店もサービスパーソンの印象も良いお店が多かったです。

1食目

遅い時間に入りました。

・タコサラダ
・グリルミックス(マス・イカ・ムール貝)
・イカスミリゾット

を一通り堪能できました。食前酒のサービスもありました。

こちらはタコサラダ。

シーフードのグリル。ムール貝も堪能できました。

イカスミリゾット。これでお腹一杯です。

2食目

こちらのレストランでは、

・ツナサラダ
・オイスター
・ムール貝のトマトリゾット

を頂きました。こちらでも食前酒のサービス。

よーく見ると、ドゥブロヴニクの形をしています。

ツナサラダ。シャキシャキの玉葱がアクセントになっています。

生牡蠣。海外に来て生牡蠣はリスクがありますが、つい頼んでしまいました。

トマトリゾット。こちらも美味しかったです。

番外編

クロアチアと言えば、ビールも有名。オジュイスコは地元のビールで、どちらかというとさっぱりとした感じでした。

参考リンク

クロアチアのビール事情

ドゥブロヴニクでは、旧市街地から少し離れた場所に宿泊しました。新しい港の近くで、空港へ向かうバスの終着場の近くでもあります。港の近くだけあって、昼も夜も景色は抜群でした。

旧市街へ向かうバスは20分に1本はあったのですが、20分ほどかかるので旧市街へ何度も行ったり来たりするのは、ちょっと辛いかなという感じです。周辺にレストランも少ないので、短期の滞在であれば、素直に旧市街へ宿泊することをオススメします..。

朝食はなかなか良かったです。Wi-Fiが遅く、かなりイライラしました。

滞在中には、ちょうどクイーンエリザベス2世が停泊していました。

巨大すぎてまったくフレームに収まり切りません..。

近くでは青空市場もやっていました。なんともローカルな感じです。

↑このページのトップヘ