2014年の11月3連休は、京都の紅葉を再び満喫してきました

まずは高雄三山と呼ばれる地域へ。高雄山 神護寺、槇尾山 西明寺、栂尾山 高山寺と、清滝川の一体が、京都の紅葉の名所の一つとして知られています。山と言っても、それぞれが歩いて行ける範囲にあり一緒に回ることができます。(とは言え、他のお寺と比較して上り下りが多くあります)

この紅葉のシーズン、京都駅から高雄へ向かうバスは、激混みです。所要時間は約1時間弱、本数も多くない(30分に1本程度)ので、座れないと、ずっと立ちっぱなしという辛い目に遭ってしまいます。もちろん、全員がバスに乗り切らないケースも多々出てきます。歩き疲れているのにも関わらず、帰りバスで乗れない、座れないだと辛いので、神護寺、西明寺、高山寺の順で回り、帰りは高山寺の最寄りのバス停(栂尾)からバスに乗ると、始発で座れるので楽ができるかと思います。

ということに後から気づいたのですが、この時は一番はじめに栂尾山の高山寺へ向かってしまいました..。

高山寺の石水院から、高雄の紅葉を望みます。色づきは少し残念な感じでしたが、しっかりと赤く色づくと、綺麗な感じで見えそうです。

石水院には、鳥獣人物戯画の絵巻のレプリカがあります。あの有名な一コマしか知らなかったのですが、実際はもっと長い絵巻でした。

境内をふらふらして、次の西明寺に向かいます。この年の高雄は色づきがイマイチだったようで、お茶屋のおばちゃん曰く「例年に比べて観光客が少ない」とのことでした。

清滝川沿いを歩き、西明寺へ。色づきはまずまずでしたが、グラデーションが綺麗でした。

高山寺、西明寺と回ってきて神護寺の前で一休み。ちょうどお茶屋さんがあったので、お団子を頂きました。

神護寺は、境内に辿り着くまでが結構大変。高雄橋を渡ってから、かなり登る必要があります。しかしこの年、高雄三山の中では、神護寺周辺が最も紅葉の色づきが良く、楽しみながら向かうことができました。

境内では、金堂に上がる階段の周辺が紅葉の見どころです。素晴らしい色づきです。

この後、神護寺を後にし、再びバスで京都市街地へ戻りました。

夜は金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)へ向かいました。この年初めてのライトアップとのことでしたが、紅葉も建物も、綺麗にそして丁寧にライトアップされていました。

金戒光明寺は浄土真宗七代本山の一つ。念仏を唱えることで、皆浄土に行くことができると教えた法然上人が、念仏道場を開いた場所とされています。

方丈も、綺麗にライトアップされています。

お庭は少し暗めでしたが、その分だけ庭園の池に紅葉の木がくっきりと映り込んでくれます。

庭園の奥はほんの少しだけ高台になっています。

境内の紅葉も綺麗でした。

阿弥陀堂。夜の大仏様を覗いてしましました...。

帰り際、鐘や山門のライトアップも素晴らしかったです。

京都駅ライトアップ

この時期、京都駅の大階段でも、ライトアップをしています。なかでも、巨大な空間を目いっぱい使ったクリスマスツリーは、必見です。紅葉を見て帰りの電車に乗る前に、ぜひ立ち寄ってみて下さい。

クリスマスツリーは大きすぎて入らず...。

この日は、まず北野天満宮へ向かいました。「学問の神様」の云々..ということで、修学旅行で行った人も多いのではないでしょうか。他の寺社仏閣と比較して、学生さんっぽい若い参拝客が多い印象を受けました。

この鳥居を見て、自分も修学旅行を思い出してしまいました。

この牛を撫でてお願いをすると、良いことがあるそうです。

北野天満宮の紅葉の見どころ

北野天満宮の紅葉の見どころは、境内横の「もみじ苑」です。天神川沿いを真っ赤に染める紅葉は、およそ250本あり、樹齢も長いものが多くあります。渓谷をゆっくりと歩きながら、紅葉を堪能することができます。

5月上旬〜下旬には「青もみじ」が公開されています。北野天満宮のウェブサイトに載っていた写真を見ると、橋の朱色と、まわりの木々の新緑が、独特な世界観を演出してくれます。

参拝

「学業」からはだいぶ遠のいていますが、参拝してきました。

独特な形の「三光門」をくぐります。

立派な本殿には、かなり長い行列ができていました。

本殿裏には、立派な銀杏があります。こちらも見逃さずに見ておくことをオススメします。

北野天満宮から、歩いて宝鏡寺へ向かいました。途中、堀川通りの銀杏並木をカメラに収めることが出来ました。

人形の寺としても知られる宝鏡寺では、大切にしてきた人形を弔い供養するため、年に一度の人形供養が行われています。人形供養は、昔からというわけではなく、ここ数十年の間で始まったことのようで、雛人形・兜・こけし・ぬいぐるみ・フィギュアなどなど、対象が広いようです。

訪問した時は、ちょうど秋の人形展の期間中で、宝鏡寺が所蔵しているひな人形や五月人形などのルーツである京人形が多数飾られていました。古い人形も多く、少し不気味な感じなのですが..。

宝鏡寺の紅葉は、人形塚から見る木々が素敵です。内部の鶴亀の庭から全体を見られます(内部は撮影禁止でした)。

京人形の人形塚。ちょっと不気味です...。

参考リンク

宝鏡寺を後にし烏丸通に向かっていると、何やらお寺とお綺麗な紅葉が見えてきたので、入ってみました。境内には見事な紅葉の木があります。妙顕寺というお寺ですが、紅葉のスポットとしては名前が知られていないようで、観光客はほとんどいませんでした。

京都の街歩きは、こういうちょっとした発見が楽しいですよね。

3日目は、毘沙門堂へ。実はこのとき、結婚式の前撮り写真の撮影のために訪れたのでした。

紅葉シーズンの前撮り写真

もともとは、紅葉シーズンの11月の3連休の京都で撮影をしたい、という奥さんの要望が事の発端でした。地元京都の撮影スタジオに申し込むわけですが、大抵は嵐山地区、祇園地区など撮影コースが決まっています。また11月の3連休、紅葉のシーズンの撮影ともなると、早めに申し込まないとスタジオの予約が取れません。しかし、毘沙門堂の紅葉が大好きな奥さんが早めに動き、ダメ元で毘沙門堂と撮影スタジオと交渉して実現しました。

スタジオの方は、カメラマンや撮影スタッフが初めての場所だと事前にロケハンをしなければならないのですが、お寺の方のOKが出ればという形でOK。特に追加料金も掛からなかったと思います。寺社の中には、撮影のために高額なお布施をお願いするお寺や、紅葉シーズンはちょっと...、という所あるようですが、毘沙門堂はお布施も高額でなく、奥さんと毘沙門堂の方と仲良くさせていただいた関係もあり、こちらも撮影OKが出ました。

紅葉シーズンの3連休ということで、コースによっては人ゴミで撮影も絶望的だったかと思いますが、毘沙門堂では他の観光客の方のご協力を頂きながら撮影することができました。もちろん、どうしても他の観光客の方が写真に映り込んでしまうのは、仕方が無いかと思います。撮影時間もお昼からとなりましたが、毘沙門堂の紅葉の美しさなのか、たまたま良い写真が撮れてノリノリだったのか、撮影時間を大幅にサービスしていただきました(1.5倍〜2倍)。

このような格好で、2人とも和装なわけで、目立つことこの上ありません。その場に居た多くの参拝者に「おめでとう!」と、温かく声を掛けていただいたことが印象的でした。また物珍しさか、カメラを向けられることも多々ありました。中にはマナーの悪いカメラマンもいましたが、カメラスタッフから「一般の方なので!」という感じで、注意をしてもらいました。(二、三枚撮るなら理解できますが、この時は本当にしつこかった)

毘沙門堂の紅葉

毘沙門堂の紅葉は、ドンピシャの時期でした。ピントが紅葉に合っていない物が中心となりますが、前撮り写真から毘沙門堂の紅葉をご紹介したいと思います。

朝に京都の撮影スタジオに到着し、着替えを行います。毘沙門堂へは、タクシーで移動しました。撮影場所を移動しながら、何枚か違う感じの表情・ポーズ・持ち物の写真を撮っていきます。

弁財天前の鳥居です。弁財天前の紅葉も、濃く色づいていました。

建物の中にも入れさせていただきました。

毘沙門堂の最も美しい紅葉スポットの一つ、霊殿前です。朱色に塗られた建物と真っ赤な紅葉の中に囲まれた、独特な世界です。

クライマックスは毘沙門堂のもう一つの最も美しい紅葉スポット、勅使門の前でした。

さすがに、ここは人も多めです。当日は海外からの観光客も多く見えていて、毘沙門堂が海外の人にも知られていることに驚きました。

残念ながら紅葉の絨毯はありませんでしたが。

境内の下の方まで降りて、撮影終了です。ベストシーズンに紅葉の美しい毘沙門堂で前撮りができ、本当に良い思い出ができました。

さて撮影が終わったところで京都市内に戻ろうとしますが、無線タクシーがなかなか捕まりません。秋の京都の恐ろしさを知ります。撮影スタジオに戻り、急いで着替えを済まし、新幹線に乗車するために京都駅に向かいました。奥さんはその後スタジオに残り、アルバムに残す写真を選定していたようです。

↑このページのトップヘ