旅の概要

2015年9月のシルバーウィークに、ドーハ・アテネ経由でサントリーニ島へ向かいました。シルバーウィーク故、お値段はやや高め。様々なルートを比較しましたが、最もお手頃だったのがドーハ経由でした。

サントリーニ島は、実はハネムーンの行き先としても検討していましたが、フランスでのテロやギリシャでの金融不安もあって断念していました。ちょうど別方面へのハネムーン中に、ギリシャでATMからお金を下ろせなくなったというニュースが流れていたので、本当に行っていたら大変なことになっていました。

羽田→ドーハ

出発時刻が25時過ぎと遅いので、21時過ぎまで仕事をし、羽田空港に到着しました。ギリギリまで仕事に追われてても、間に合うのは羽田空港の良いところです。空港はシルバーウィークなので、やや混雑。オーバーブッキングが発生しているアナウンスも聞こえてきます。

チェックインを終えた22時代には、多くのお店がすでに閉店していて、夕食の選択肢が一気に少なくなります。気軽に食べられるラーメン屋は、行列が。やむなく、少し外れにある吉野家で食事を済ませました。市中にある吉野屋よりも値段高めで、オペレーションも味劣る印象です。

セキュリティチェックも大行列。出国審査場を抜けても、自販機も売店も見つけづらいのは、羽田空港のイケてないところです。

搭乗です。羽田・ドーハ便の機材は787で、スタイリッシュなライティングで迎えてくれます。

座席に設置された大型のヘッドレスト。これまでのエコノミーで一番快適なものでした。ANAのプレミアムエコノミーや、シンガポール航空の最新機材のエコノミーのヘッドレストより快適です。

座席配列は3-3-3で横幅も狭い上に前後幅も狭く、3-3-3のそれぞれの中央の座席以外には足元にIFE機材があるという最悪なものでした(xox-xox-xoxという感じ)。座席もやや固めで、ヘッドレストの良さを完全に帳消ししています。利便性の高い便ではあるのですが「また乗ってみよう」とは思えませんでした。成田便のB777や最新機材のA350では状況が違うようですので、機材が選べれば選びたいところです。

IFEはスマホのようなコントローラで操作します。コントローラのみ表示をONにして、ここにルートマップを表示させておくこともできます。ただ、壊れていることが多いようです。

えらいゆっくりな配膳。深夜2時の食事でした。

寝酒を...ということでドリンクはジントニックを注文。カートにはジュースとワインしか積んでいないので、少しでも面倒な飲み物を頼むと、ギャレイまで行って作っていました。

なんとか就寝し、うつらうつらしたら朝食が配膳されました。

外を見ると、だんだんと陽が昇ってきました。787の大きな窓のお陰で、外が綺麗に撮れます。

久しぶりの、10時間超えのノーマルYでした。787機材のお陰で湿度が保たれているせいか快適でしたが、座席が堅いのでお尻が痛くなってきました。

ドーハ・ハマド国際空港に到着です。ハブ空港だけあって、カタール航空の機材が沢山見えます。外はだいぶガスっていました。

朝でしたが、中東独特のむわっとした感じに包まれます。

ドーハ・ハマド国際空港

バスでターミナルまで移動し、トランジットの客は到着早々にセキュリティチェックを受けます。セキュリティチェックを抜けたターミナル内のカフェにて休憩しました。

ドーハ空港には、トランジット客を対象にシティツアーというツアーが1日数度催行されています。カフェに行く前に到着早々に申し込みましたが、満席とのことでした。羽田から到着した場合には、スグにセキュリティチェックを抜けて申し込んだ方が良さそうです。次のアテネ便までは7時間後...。参りました。

ドーハ空港は巨大な空港ですが、シンプルな設計で迷わない構造になっています。

ターミナルの中心部には、前衛的なクマが...。

このほかにも、暗殺教室に出てきそうなキャラクターや、

ジュラシック・パーク的な恐竜も居たりと、トランジット客を楽しませてくれます。

空港内には椅子がたくさんあるので、ゆっくりと休めます(今のところ?)。案の定ターミナル内は寒いので、上に着る物をお忘れなく。羽田空港とは違い、食料品を打っているお店が多くあるので、食べ物・飲み物の調達に困りません。この他ターミナルには、アラブ系のカフェやお土産屋もたくさんあり、思わず中東のお菓子を買ってしまいました。

カフェからは、飛行機ウォッチングもできます。カタール航空の大型機材が停まっています。

プッシュバックし、出発していくようです。

ガスっていて良く見えませんでしたが、遠くにドーハの高層ビル群が浮かんでいました。

ドーハ→アテネ

7時間のトランジットを経て、ようやくアテネ便に搭乗です。ヨーロッパには、A320などのナローボディー機材が使われています。ここはワイドボディのみのエミレーツとは異なる点です。ナローボディ機材はバスでの搭乗となります。

アテネまでは4時間強。7割くらいの利用率でした。

出発後すぐ、ドーハのビル群を望む事ができました。いつか寄ってみたいですね。トランジットツアーで充分な街だとはおもいますが...。

ホットミールが出てきました。ややピリ辛で美味しかったです。ビールも注文できます。

小さい機材とはいえ、IFEもちゃんとある他、USB充電ができるのも嬉しいポイントです。

アテネに到着しました。シェンゲン協定国外からの到着が少なく、スムーズな入国となりました。なんとドーハとアテネはタイムゾーンが同じなので、時計をいじる必要がありません。

空港からシンタグマ広場まで、電車で向かいます。去年も来ているので、慣れたものです。

お土産を買う際の注意事項

シンタグマ広場付近でお土産を買おうと思っていたのですが、この日は運悪く日曜日。観光客向けのレストラン以外、ファッションブランド、スーパー、薬局は完全にお休みでした。一部を除いてキオスクまでが閉まっているのには、困りました。

「休日なし」とウェブサイトに書かれていたのを見て、わざわざ地下鉄に乗りアテネ・メトロ・モールへ向かいましたが、デパート自体は開いていたもののフードコートと映画館以外はすべてお休みという状況でした。

観光が国の収益の大きな柱になっているにも関わらず、日曜日は観光客がお金を落とすことはできないのはいかがなモノかと...と考えてしまいました。日曜日にお店を開ければみんなハッピーになるでは、というのは安直でしょうか。

別の日に、シンタグマ広場付近のカルフールに寄りました。職場のお土産で配れるお菓子も、ここで手に入れる事ができました。オリーブオイルも空港で買うよりも安く、たくさんの種類から選ぶことができます。空港で買うとオリーブオイルを機内まで持ち歩かなきゃいけないので、こちらで買って予めカバンに詰めてチェックインしてしまうのが楽です。

若干荷物がかさばりますが、スーパーではいろんな種類のパスタが手に入ります。MISKOが良いのだとか。

奥さんは、オリーブ石けんなどのコスメグッズを探して薬局を回っていました。どこの薬局の店員も観光客にも気軽に話し掛けてくれるのですが、値札が付いていないところが殆どで買うのに躊躇しました。いくつか店舗があるHondosCenterというデパートの方が、気軽に入れてオススメです。

ギロピタ・ケバブ・スブラキ

ギリシャと言えば、ケバブ文化。色んな食べ方があります。まずはシンタグマ広場付近のピタパン。ギロピタのお店です。

ジューシーなお肉と、シャキシャキの野菜のコンビネーションが抜群です。

街中の至る所で、くるくると回るお肉をそぎ落としている様子を見ることができます。

タベルナで食べた、スブラキも美味しかったです。

スブラキは、串に刺して焼いたジューシーなお肉料理です。焼野菜と、パンとポテトが一緒にサーブされました。

こちらは別の日に食べたスブラキです。滞在中は肉とパンとポテトを飽きるほど食べました。

グリークサラダ

ギリシャ名物の一つが、グリークサラダ。濃いぃ野菜とオリーブの上にチーズを載せ、オリーブオイルとペッパーで味を調えて頂きます。特筆する味ではありませんが、野菜摂取にはもってこいの食べ物です。

ムサカ

写真撮影には失敗しましたが、こちらはムサカ。ナスとジャガイモのラザニアのようなものです。味は期待以上のものではないですが、日本人でも馴染みのある味で食べやすいものでした。

アルファ ビール

すっきりとした飲み口のビールです。アルコール度数もさほど高くないので、グビグビと飲めます。ギリシャの暑い陽射しの中を歩いてきたあとに飲むと最高です。

ジェラート

街中にはジェラート屋さんが沢山あります。

フローズンヨーグルト

前回の訪問で美味しかったので、今回もヨーグリシャスへ寄りました。

まずはこのマシーンで、ベースとなるフローズンヨーグルトの味を選んでヨーグルトを詰めます。プレーンの他にはマンゴー風味などもありました。

トッピングは選び放題。ヨーグルトとトッピングを合わせた重量で、値段が決まります。

普通のアイスクリームより、サッパリとした味です。お店では「アイスクリームと比べてヘルシーです!」と推していますが、自宅だったらお代わりしてしまってチャラになってしまいそうです。

フラッペ

ギリシャでお馴染みのコーヒー「フラッペ」。大量のインスタントコーヒーと砂糖を少量の水をシェイカーにかけてふわふわのフォームを作り、水または牛乳を投入して少し混ぜれば出来上がりです。味は濃いのですが、なめらかな口当たりでインスタントコーヒーとは思えないほどの風味の飲み物でえす。個人的には、牛乳入りの方が好みです。

この日は7時前に起きて朝食を取り、早めにパルテノン神殿へ向かいます。自分は前回もパルテノン神殿を訪れていますが、奥様はアテネ初訪問ですし、スケールの大きい遺跡なのでまた再訪したいと思っていました。(翌年実現するとは思ってもいませんでしたが)

ローマンアゴラ

神殿まで行く途中に、前回は素通りをしたローマンアゴラに入ってみました。ここの入り口で、アクロポリス遺跡群の共通チケットをゲットしたことが、この後の運命の分かれ道となりました。

ローマンアゴラは紀元前1〜2世紀のアゴラで、市場兼集会場の役割だったとのことです。

石柱が多く並んでいます。かつてはどのような建物だったのでしょうか。

誰もいないパルテノン神殿

パルテノン神殿はローマンアゴラの目の前にあり、アクロポリスの丘を登ります。神殿の入り口まで来てみると、チケットブースが開くのを待つ人だかりが出来ていました。ここに来て知ったのが、本日はギリシャの総選挙のためローマンアゴラを除いて開門時間が2時間遅れるとのことでした。

遺跡関係者でも投票できるような計らいなのかもしれませんが、観光客にとっては大迷惑で、パルテノン神殿にはチケットを求める大行列ができています。

すでにローマンアゴラで共通チケットを購入していた我々は、そのままゲートの前で開門を待っていました。開門と同時にダッシュで駆け上がります。

いつも観光客でごった返していますが、ガラーンとしたいるパルテノン神殿です。

 

アクロポリスの丘からは、アテネ市街を一望できます。

神殿の建物をよく見ると、細かいレリーフが施されています。

アクロポリスの丘は、雑多な工事現場という感じです。これをどう復元していくのでしょうか。。

雑多にパーツが並べられていますが、元のパーツだったのか、復元済みのパーツかわかりません...。

元のパーツと復元パーツが、良い感じに溶け込んでいる気がします。

こちらはエレクティオン。少女像をの柱が特徴的です。

神殿の入り口付近は、観光客でごったがえしていました。

古代アゴラ

柱廊がある古代アゴラへ。横切る近代的な電車と、壁に描かれた落書きが残念な感じです。

「演台」とのことです。

柱廊は、気持ちが良いくらい直線的な建物です。

博物館にもなっています。

2世紀ごろの教会の復元。

 壁画は17世紀ごろのもののようです。

テセウス神殿。アテネでもっとも原形を残している神殿です。内部は、立ち入り禁止になっていました。

こちらもレリーフが細かいです。

シンタグマ広場

この後は、一旦宿で休んでからお出掛けしました。国会議事堂もあるシンタグマ広場周辺が、現代のアテネの政治の中心となっています。総選挙の各陣営のブースがあり、メディアがインタビューや中継を行っていました。夜はこの広場に支持者が集まり、候補者が勝利宣言をしている様子がテレビで放映されていました。

シンタグマ駅の地下には、オープンミュージアムがあります。発掘された遺跡がそのままの形で展示されていますので、是非立ち寄って見て下さい。

夜のパルテノン神殿周辺

パルテノン神殿は日没後にライトアップされていて、神殿の大理石が綺麗に照らし出されています。撮影をしたローマンアゴラ周辺は特に危険を感じることはありませんでしたが、やはり夜の時間帯は気をつけましょう。

エーゲ航空

エーゲ航空はアテネをハブとして、ギリシャ国内をはじめヨーロッパ各地に就航しています。前回のトルコ・ギリシャ周辺での旅行にエーゲ航空便を組み入れていたのですが、フライト遅延による振替で乗れず、今回の搭乗が初めての搭乗となりました。

2ヶ月ほど前にフライトを予約しましたが、早朝・深夜の便を除くとサントリーニ便の運賃は「やや高め」な印象です。

アテネ→サントリーニ

朝4時半に起きて5時15分にチェックアウト、5時40分の地下鉄の初電で空港へ向かいます。これ以上早いフライトだと地下鉄がありませんし、これ以上遅い時間のフライトはチケットが高くなってしまいます。

アテネ空港のエーゲ航空のラウンジは、非常に充実しています。ヨーグルトやチーズ類やコーヒーが充実しているほか、軽食もあります。

機内の座席間隔は充分。フライト中には簡単なお菓子も配られました。上空ではぐっすり寝ていて、起きたらサントリーニへ最終アプローチ中でした。窓の外を見てみると、サントリーニ島の豪快な地形が出迎えてくれます。アイスランドを思い出しました。

サントリーニ→アテネ

こちらは帰路のサントリーニ→アテネ便です。サントリーニ空港は設備も古く、チェックイン街の行列も外にはみ出すほどでした。

セキュリティチェックを抜けた制限喰い活きないも、非常に狭くて混雑していました。既に繁忙期を過ぎている時にこの状態です。売店の値段が高く、トイレも汚い、という全く褒めるところのない空港です。

遅れての搭乗となりました。

飛び立つときに、サントリーニ島のカルデラの地形がよく見えました。

こちらはフィラの街。

こちらはイアの街。今日も夕陽を求めて多くの人で賑わうことでしょう。

しかし本当に不思議な形をした島です。

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